”saichi”のページ -blog-  
     2022年度
    趣味の音楽鑑賞、観劇などの様子、今まで長く関わって来たスポーツ・体育に関することなどを掲載しています。   
     
    下伊那体育研究会研究授業  
     2022-11-20/スポーツ・体育  
   

 2022(令和4)1117()長野県下伊那の天龍中学校で下伊那体育研究会の研究授業が行われました。講師依頼をされていましたので、当日、車で天龍中学校へ出向きました。天候にも恵まれ清々しい秋空の元、全校生徒12名が三角ベースボールを行いました。1年生から3年生の男女が一緒になってのゲームでした。全般的に生徒たちの技能レベルは高く、年齢差や男女差に関係なく、みんなで楽しくゲームが行われていました。授業者の吉沢先生も、大きな声を出して目立つようなこともなく、子どもたちに問いかけたり、称賛したりしながら、生徒たちの活動をうまくフォローしていました。ルールやマナーをよく守り、和気藹々とした人間関係が素晴らしいと思いました。

 技能レベルが高いこともあって、楽しさをさらに引き出すためには、Tバッティングの三角ベースボールより、ピッチャーを立てるなどの、ベースボールの構造をより高くすることが必要だと感じました。小規模校故、どうしても人数の制限はありますが、ピッチャーを立てることにより攻守の幅が広がると思いました。

 お昼をまたいで、研究協議会がありました。参観された先生方から活発な意見が出されました。主に授業者の吉沢先生が知りたがっていた技術指導に関する意見が多く出されましたが、吉沢先生のマイルドな指導法は高い評価を得ていました。下伊那は伝統的に全国体育研究会の「楽しい体育」を継承して実践しています。その伝統に裏打ちされたかのように、ごく自然に「楽しい体育」の活動が展開していました。技能は高く、人間関係も良く、ルール・マナーが素晴らしく、自分たちで作戦・戦術を工夫し合い、活動量も十分にゲームを楽しんでいました。

 一方で、この授業は、学校経営の素晴らしさから導かれる要素も多分にあると感じました。塩沢校長先生にお誘いをいただき、昼食は、2年生の生徒たちと一緒に教室で学校給食をいただきました。食後の休憩時間に、校舎内を案内していただきました。2020個のハンガーを作成して、多くのアスリートに配った様子など説明を受けたり、様々なお話を伺う中で、隅々にまで行き届いた学校経営をされている様子がよく分かりました。本当に充実した素敵な一日でした。主催者の下伊那体育研究会会長の宮下先生をはじめ、同研究部長の早野先生にも感謝の気持ちで一杯です。

     
    稲門音楽祭2022  
     2022-10-27/合唱  
   

 2022(令和4)1023()に早稲田大学第57回ホームカミングデーが開催されました。珍しく今回は仕事の都合がついたので、初めて参加することにしました。12時から早稲田アリーナで行われたセレモニーは、厳かな式典が中心でした。開式からはじまり総長の田中愛治氏の式辞と続きました。招待年次代表挨拶は箱根駅伝でも有名な渡辺康幸氏でした。その後、校友会代表幹事の萬代晃氏の挨拶があり、続いて名誉博士学位贈呈が行われました。韓国校友会元会長の周善曾氏、高麗大学総長の鄭眞澤氏に贈呈されました。今後、日韓友好につながっていくことを期待するばかりです。最後に校歌斉唱(と言っても、コロナのため実際に声を出すことは出来ませんでした)、そして閉式で終了しました。

 式典終了後1350分過ぎから、早稲田キャンパス10号館1階でグリークラブOB会による演奏が行われました。校歌をはじめ、愛唱曲ばかり4曲の演奏でした。かつてグリークラブで一緒に歌った仲間もステージ上で歌っていました。司会は元NHKアナウンサーの柿沼君でした。彼も、かつては同じステージで演奏をした仲間なので、大変に懐かしく思い、とても楽しい一時を過ごすことができました。晴天にも恵まれ、久々に懐かしい母校を訪れ、グリークラブOB会の演奏を聴けたことは豊かな充実した一日でした。

     
    ミュージカル「ミス・サイゴン」松本公演
     2022-10-02/ミュージカル
   

 令和4(2022)年10月1日(土)午後5時から、まつもと市民芸術館にて、ミュージカル「ミス・サイゴン」松本公演を鑑賞しました。ミス・サイゴンは私にとって初めての鑑賞で、下調べも十分に出来ていなかったので楽しめるかが不安でした。会場である主ホールに入ると、オリジナルの緞帳がセットされ、舞台の袖のセットが所狭しと準備されていました。息子が準備してくれた私の席は、前から3列目の少し下手寄りの中央付近で、とても素晴らしい席でした。オケピの様子も、少し伸び上がればよく見えました。

 エンジニア(キャバレーの経営者)役の市村正親氏以外、知っている俳優、女優さんはいませんでしたが、キム(ベトナム人少女)役の屋比久知奈氏、クリス(アメリカ兵)役の小野田龍之介氏の声量に圧倒されました。またダンサー役の皆さんは、とても激しいダンスを終始披露してくれました。何と言っても激しい爆音と共に、照明や道具を駆使して表現されたヘリコブターへの搭乗シーンや、離陸の場面は大変に感動しました。舞台の道具転換や紗幕を使った照明など、至る所に工夫が施され、ストーリーや演出も素晴らしかったと思います。

 息子には、本当に素晴らしいミュージカルを紹介して貰い、十分に堪能しました。感謝です。

     
    東京交響楽団軽井沢シリーズ<0歳からのコンサート>  
     2022-08-25/クラシック  
   

 軽井沢大賀ホールにて、2022(令和4)年8月22日(月)11時開演、東京交響楽団軽井沢シリーズ第1回の演奏会がありました。夜の部では本格的コンサートがありましたが、私が行ったのは、昼の部、東京交響楽団弦楽五重奏団の<0歳からのコンサート>の方です。まもなく1歳になる0歳と、3歳になったばかりの2人の孫も一緒でした。原田慶太楼氏の子どもたちを引きつける絶妙なトークを織り交ぜながらの演奏会は、子どもたちもひきつける素晴らしいものでした。

 今までは、とかく「0歳からの演奏会」と謳っていても、小さい子がグズったりすると周囲のお客さんの目が気になり、気まずい思いをしてきましたが、今回は違いました。演奏会が始まると同時に原田さんが、「子どもたちは、走りまわっても何をしても構わない」と壇上から明言してくださったから、とても安心しました。回りの子連れの保護者達もホッとしたと思います。実際はどうだったかというと、演奏が始まると、原田さんのトークと選曲の良さ、そして素晴らしい演奏で、子どもたちも引きつけられ、演奏自体を楽しむことができました。弦楽五重奏という形態も良かったのだと思います。さすがだと思いました。

 アンダーソンの「舞踏会の美女」、「フィドル・ファドル」、「ジャズ・ピツィカート」と続き、次にモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」が演奏されました。ここから、トークに産婦人科医の山下守わんが加わり、音楽、特にモーツァルトと、胎教や小さな子どもたちに与える影響など、会場の保護者の方達に大変興味のあるお話がありました。子どもたちが飽きないようにとの配慮もあったと思いますが「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」は全4楽章の合間にトークを交え、興味や次への期待を継続させてくれました。

 最後の曲は再びアンダーソンの「タイプライター」でした。原田さんがタイプライター奏者をつとめ、山下さんが間違いを指摘するベルの奏者をつとめました。ユーモラスに演出がなされ、子どもたちは舞台かぶりつき状態で聴き入っていました。東京交響楽団弦楽五重奏団の演奏はもちろん素晴らしかったですし、それぞれの奏者の紹介にも工夫がなされ、何から何までが子どもたちの興味を継続させるように仕組まれていて、感動しました。

 最も聴かせたいと思って連れて行った3歳の孫は、残念ながら、行きの新幹線乗車ではしゃぎ過ぎたせいか、音楽が始まると同時に深い眠りにつき、演奏が子守歌代わりになっていました。0歳の子の方が、笑ったり拍手したりして聴いていました。次回の機会がありましたら、是非孫達と行きたいと思いました。 

     
    劇団四季ミュージカル ロボット イン・ザ・ガーデン  
     2022-08-21/ミュージカル  
   

 久々に劇団四季の公演を観ることができました。演目は、「ロボット イン・ザ・ガーデン」です。2022(令和4)年8月11日の山の日の公演で、たまたま仕事が休みの日でした。会場はホクト文化会館大ホールです。

 場内に入ると緞帳が開いていて、舞台の上を見ることができました。写真撮影も可能ということで驚きました。大変に細かく精密に作られた舞台装置を見ることができました。ほぼ場内が満員になった頃に開演となりました。

 壊れかけた旧式ロボットのタングと、両親の死から心に傷を負った主人公のベンが出会いました。タングのシリンダーが破損し、液が漏れていることに気づいたベンは、修理のために旅に出ます。イギリスから、アメリカに渡り、アメリカの中を転々とし、日本も経由する珍道中の旅です。この旅を通して、ベンは責任感を身につけ、自立した大人へと成長していきます。またタングも、様々な知識を身につけ、人間らしさも獲得していきます。いつもそうですが、特に後半は感動的な心温まるシーンが沢山続きました。最初は、もうだめかと思われたエイミーとの夫婦生活も無事元に戻り、平和で幸せな日々が復活します。

 劇団四季ミュージカルは、いつ観ても感動させられるし、勇気を貰えます。かつて私が頻繁に観劇していた頃の役者は一人もいませんでしたが、伝統を引き継いだ若い役者達が大活躍して楽しませてくれました。役者が2人で操作するタングの動き、ライオンキングを思い出させるもので、これも懐かしかったです。新型コロナ感染者数が高止まりの中の公演でしたが、会場は満員で、ミュージカルも素晴らしいものでした。

     
    歌の早慶戦-松本特別公演-「遥かな友に」思いを寄せて  
     2022-08-16/合唱  
   

 2022(令和4)年8月6日14時開演の男声合唱を聴きに行きました。場所は松本市中央公民館6階のホールでした。この日は私の誕生日にあたり、大変に素敵なプレゼントをいただいた気分になりました。

 早稲田大学グルークラブと、慶應義塾大学ワグネル・ソサィエティ男声合唱団の演奏会でした。早稲田大学グルークラブは、学生時代に私が所属していた団体であります。新型コロナ禍で、なかなか演奏を聴く機会がありませんでしたので、とても楽しみにしていました。

 第1ステージは愛唱曲集ステージと銘打って、各校の校歌(各1)や応援歌(各2)が演奏されました。母校の歌は勿論ですが、やはり学生時代の早・慶男声合唱団の交換会などで、慶応の歌も全て知っていたので、大変に心地よく聴くことができました。お互い、相手の大学名を出す場面では、会場からの笑い声や拍手がでました。

 第2ステージは、前半、合同演奏でした。愛唱曲より、「Ride the Chariot」、「見上げてごらん夜の星を」、男声合唱組曲柳川風俗詩より「柳河」を聴きました。やはり学生時代何度も歌った歌でしたので、楽しく聴くことができました。後半は各校に分かれて、慶応は男声合唱組曲月光とピエロより「秋のピエロ」、信長貴富男声合唱曲「こころよ うたえ」、千原英喜男性合唱曲「我が叙情詩」、そして早稲田は「宇宙戦艦ヤマト」、「宙船」、「君といつまでも」「なごり雪」を演奏しました。馴染みの曲がほとんどで、ソロなどもふんだんに取り入れ、気軽に聴くことができました。

 第3ステージは、合同ステージで、Barbershop Harmonyから「Sound Celebration」、木下牧子無伴奏男声合唱曲より「鴎」、上田真樹無伴奏男声合唱曲より「酒頌」、多田武彦男声合唱組曲追憶の窓より「雨後」が演奏されました。今回の演奏会では、このステージが最も男声合唱の良さを聴かせてくれるものでした。そして最後に本公演会のタイトルでもある磯部先生の「遥かな友に」が演奏されました。これも、学生時代、必ず演奏会の最後に歌った曲で、何百回と演奏をした曲です。演奏の間中、当時の様々なことが脳裏を横切りました。

 各大学とも20人程度の数でしたが、いずれも無伴奏で、若さ故のダイナミックさに圧倒されました。とにかく凄いパワーで、聴いている人たちも、自然に全身に力が入ってくるようなエネルギーでした。新型コロナの影響で団員も十分に集められなかっただろうし、練習時間も十分にとれなかっただろうと予想できますが、演奏からはそんなことは微塵も感じられない素晴らしいものでした。今後の益々のお活躍を期待します。
     
    山田姉妹ソプラノデュオコンサート2  
     2022-07-10/合唱  
   

 新型コロナ騒動が起こる前、山田姉妹ソプラノデュオコンサートに行き感動を覚えました。偶然、また山田姉妹が前回と同じ長野市芸術館で演奏会を行うことを知り、チケットを入手しました。

 2022(令和4)年7月3日(日)午後2時から2時間、また素晴らしい時を過ごすことができました。構成は前回と似ていました。第一部はどれもよく耳にした曲、懐かしい曲で、「結婚しようよ(吉田拓郎)」、「2つで1つ(工藤慎太郎)」「あなた(小坂明子)」「浜辺の歌」「夏の思い出」「カナリア」「七つの子」「故郷」でした。「2つで1つ」は山田姉妹に合っているというか、山田姉妹に相応しいというか、他のどの演奏家の演奏よりも心を打たれました。

 第二部はクラシックの「春の声(J.シュトラウス二世)」「歌劇ジャンニスキッキより“私のお父さん”(プッチーニ)」「歌劇ランメルモールのルチアより“あたりは沈黙に閉ざされ”(ドニゼッティ)」「歌劇ホフマン物語より“オランピアのアリア”(オッフェンバック)」「歌劇ルサルカより“白銀の月夜”(ドヴォルザーク)」「歌劇ロメオとジュリエットより“私は夢に生きたい”(グノー)」が演奏されました。前回よりトークの時間が多くなっているように思いました。お二人のソロの曲もありました。アンコールのトルコ行進曲はすごく楽しめました。

 ロビーで売っていた「私のお父さん」のCDを開演前に買いました。コロナの影響があり、前回のように握手をしたりすることが出来ずに残念な面もありましたが、とにかく二人の優しく甘い歌声に、心が癒される演奏会でした。三回目の演奏も期待したいです。 

     
    全体研会員による授業研究紹介-全体研の「つみかさね」を語り合う-  
     2022-07-04/スポーツ・体育
   

 2022(令和4)年7月2日(土)10時から、『全体研会員による授業研究紹介-全体研の「つみかさね」を語り合う』という勉強会が、全国体育学習研究会の第4回WEB会員交流会で行われました。このWEB会員交流会は全体研の会員はもちろん、会員でなくてもお試し参加が可能です。参加者は大学の先生から小・中学校の先生、学生さんまで、多岐にわたりました。

 この会の中で、授業研究紹介ということで、私が依頼をされ、「ダンスの授業づくり」という題で話をさせていただき、途中から実際の授業風景の映像をご覧いただきました。ご覧いただいたのは今から30年も前の授業でしたが、参加された先生方からは、称賛の声や、多くの質問をいただきました。

 話の中でも触れましたが、ダンスという領域はスポーツと同じくらい大きなカテゴリーです。そこでダンスを分類し、イメージ-非定形型の中の「リズムダンス」という領域に注目し、その中の「ユーロビート」のリズムを種目として捉え、それについての解説をし映像を流しました。運動の特性を大事にすること、子どもの自発的・自主的(主体的)な活動を重視すること、今ある力で楽しめるようにすることなど、基本中の基本となる話をしました。私は充実した発表ができたと思いますが、どの程度参観者のためになったかは定かではありません。