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第1回創作ミュージカル 『森へ行こう』~しあわせの七色の花を探しに~

あらすじ

 ルイとメイはいたずらをして人を困らせることが大好きな双子の女の子。ある日のこと、ルイとメイはいつもの悪ふざけから、おじいさんに大ケガをさせてしまいます。
 自分たちには関係ないと責任逃れをしながら、二人は森へ行きます。森の中で人間の仕掛けた罠に捕まり、困っている動物を助けたことから、どんなケガや病気にも効くという、伝説の「七色の花」のことを聞くのです。その「七色の花」のことをもっと知りたかったルイとメイは、森の中に住む七人の小人がよく知っていると教えて貰ったのでした。
 ルイとメイは小人を探しに森の中へ進み、七人の小人たちと出会うことができました。この真冬に「七色の花」どころか、花を咲かせることすら不可能だと思いましたが、小人たちから、「「七色の花」を咲かせるには、僕たち小人と、12月(つき)の妖精と、優しい心を持った人間の三者が、お互いの力を合わせることが必要なんだ。」と教わるのです。
 おじいさんにけがをさせてしまったことに対して、責任逃れをしていたルイとメイでしたが、いつも自分たちに優しいおじいさんのことが、本当はとっても気になっていました。おじいさんのケガを直したいと思って、小人たちと一緒に、12月(つき)の妖精を探しに行くことにしたのです。
 一方、何不自由のないお城には、あべこべ好きの王様とお妃様が住んでいました。退屈しのぎに、これも偶然に知った「七色の花」をぜひ見てみたいと思い、「見つけた者に沢山のほうびを出す」と町におふれを出します。町の人たちは、ほうびの賞金めあてに冬の森へと出かけるのでした。
 12月(つき)の妖精と出会ったルイとメイは、素直になって今までの生活を振り返り、悪かった自分を反省して優しい心を取り戻します。そして、小人も加えて、三者が力を合わせて「七色の花」を手に入れることが出来たのです。
 しかし、その一部始終を見ていた悪者が帰り道で待ち伏せし、「七色の花」を奪い取ってしまいます。うなだれているルイとメイに、再び妖精が現れて優しく声をかけました。
 奪い取った「七色の花」をお城へと持って来た悪者は、枯れてしまって何だか分からなくなった花を前に、必死に言い訳をしますが王様には信じてもらえません。町の人たちもそれぞれに「七色の花」を持って来ましたが、いずれも偽物で、王様はすっかり失望してしまいます。
 そんなところへ、町で「七色の花」を持った子どもが歩いていたという、家来の報告を受けた王様たちは、その花見たさに急いで町へ出かけました。
 ルイとメイが持ってきた「七色の花」のおかげで、ケガが直ったおじいさんのところへ来た王様は、花こそ見ることができませんでしたが、その話に感動して、「皆で、盛大に祝おう」と叫んだのでした。

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