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第3回創作ミュージカル 『ネコの国のものがたり』
みなさんが生まれるよりず~っと昔、あるところにネコの国がありました。そこはとても平和な国で、神様によって守られていましたが、その一方では、悪魔たちがスキをねらって、仲間をふやそうとしていました。 その国に大神様の子ども、クラウスとデスモンドという仲のよい兄弟が住んでいました。兄のクラウスは大神様と奥様に期待され、たいへんにかわいがられていたので、弟のデスモンドはいつもさみしく、悲しい思いをしていました。 二人が村の子ネコたちと楽しく遊んでいたその時に、悪魔が現れて、デスモンドは悪魔のやさしい言葉に誘われて、ついて行ってしまうのでした。 月日が流れ、悪魔に育てられたデスモンドは、手下を従え、悪さばかりしています。そんなデスモンドが、イチゴを摘みに来た可愛いネコのコーネリアを見かけ、その瞬間コーネリアを好きになってしまいました。それを知った手下たちは、気をきかせて、コーネリアをさらって来てしまうのです。コーネリアに申し訳ないと思いながらも、自分のためにしてくれた手下たちに感謝をしてしまうデスモンドでありました。 コーネリアをさらわれた村人たちは、取り返しに行こうと作戦を立てました。それを聞いたクラウスは、自分がひとりでコーネリアを取り戻しに行く決心をし、村人たちを説得し、出発しました。しかし、クラウスの身を案じる村人たちは、みんなでクラウスの後を追ったのです。 クラウスの交渉に応じようとしない、デスモンドたちに怒りを覚えた村人たちが、乱入して大喧嘩がはじまりました。デスモンドがやられそうになったとき、それを止めたクラウスは、暴力はいけないと、みんなを諭したのです。みんなも冷静になり、兄弟が仲良かった頃の回想をしている中で、手下のロジャーが、気を回してコーネリアをさらってきてしまったことを告白し、謝罪したのでした。 コーネリアも連れて来られてから、デスモンドの優しい心を知って、村人たちを説得にまわり、すべてがうまく解決しそうになったその時、デスモンドの育ての親である悪魔たちが登場し、全員を滅ぼしにかかったのです。 悪魔の魔術で一方的にやられ、苦痛に耐えているデスモンドやクラウス、そんな村人たちの前に大神様が登場をしました。心を一つにして、悪魔の嫌いな歌を歌うことを告げます。最後の力を振り絞って、合唱をし、悪魔たちを倒したデスモンドたちは、それからは力を合わせて、幼かった頃のように仲良く暮らしました。 |
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