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第5回創作ミュージカル 『クリスマスの国からのおくりもの』
クリスマスの国に住んでいるサンタクロース、ヨタクロース、ゴタクロースや、多くの国民たちは、よい子に配るプレゼントを一年かけて準備します。ところが人間の世界では、だんだんと贅沢になってきて、プレゼントを喜ばなかったり、サンタクロースを信じる子どもが少なくなってきました。サンタクロースやクリスマスの国民たちも、プレゼントを作る手に力が入らず、なんとなく手抜きをするようになってきました。 子どもが喜ぶ姿を見ることが大好きで、毎年、一番がんばってプレゼントを作っていたゴタクロースも例外ではありません。そんな子どもたちの姿を見て強いショックを受け、全くやる気をなくしてしまったのでした。 |
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ある日のこと、「どうせ人間なんか、何をプレゼントしても有り難さがわからない。」と居直ったゴタクロースは、ヨタクロースと一緒になって、『今まで苦労して手作りで作っていたプレゼントを、ロボットに作らせて楽をしよう。』という企画書を議会に提出します。なんとなくむなしい思いをしていたサンタクロースは、クリスマスの国民の賛成もあって、楽をする計画に賛成してしまったのです。 | ![]() |
ロボットにより、プレゼントがどんどん出来てくる様子を見ていて、何かがおかしいと悩むサンタクロースは、その悩みを解決するためのヒントを得ようと、人間の世界へ降りていきました。そこで一人の少女に出会い、サンタクロースは忘れかけていた心を取り戻すのです。 | |
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クリスマスの国に帰ったサンタクロースはプレゼントを手作りにしようと言い出します。しかし、決定したはずのロボット計画を否定されたゴタクロースは大反対をします。しかし国民たちは、サンタクロースの味方に付き、手作りでプレゼントを作り始めました。 サンタクロースの話を聞き、手作りのプレゼントを贈ることの大切さを思い出した国民たちは、全力でプレゼント作りに取り組みました。なんとか遅れを取り戻して、無事、クリスマスイブに届ければいいだけになりました。しかし、面白くないゴタクロースは、そのプレゼントを隠してしまったのです。 |
実は、昔のゴタクロースは手作りのプレゼントにこだわり、一つ一つ心を込めて作っていたのです。それが物を粗末にする今の人間の子どもたちには大切にされないことが、悲しかったのです。優しいゴタクロースには耐えられなかったのです。以前からゴタクロースの仲間だったヨタクロースは、昔のゴタクロースの、今とは違う姿や本当の心を知っていました。ゴタクロースの心に寄り添ったヨタクロースの言葉は、閉ざされたゴタクロースの心を開きました。 | |
一方、サンタクロースや国民は、配るはずのプレゼントがなくなって困り果てていましたが、心の温まる歌をプレゼントすることにしました。 歌を配りはじめようとしたところへ、ゴタクロースとヨタクロースが隠していたプレゼントを持って来たのです。 歌とともに配られた今年のサンタクロースのクリスマスプレゼントは、子どもたちの心に感動を与え、ものを粗末にしていた人間の子どもたちにも変化を与えたのでした。 |
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