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第8回創作ミュージカル 『天使の水』

 「あっ、猫だ!ひかれる、危ない!!」車にひかれそうになる猫を助けるため、とっさに道路に飛び出した拓也。
 気がつくと、そこは見たこともない世界。そこで拓也は4人の子どもたちに出会う。バイクで事故を起こしたという剛。マッチで遊んでいて火事を起こしたという双子の姉妹のゆきとふゆ。そして、その兄の直人。
 拓也たちがいる場所は、死んだ人が来る天上の世界への入り口だった。
 入り口にある受付で、拓也たちは全員死んだということ、これから裁判所で天国へ行くか地獄へ行くかの裁判を受けなくてはいけないということを告げられる。
 自分たちも地獄行きになるかもしれないのだと知った拓也たちは、受付から天上の世界の扉をくぐって逃げ出した。
 拓也たちが行き着いたところは運悪くも裁判所。そこでは、勝手に地獄行きだと決めつけられそうになり、拓也たちはまたもや逃げ出した。
 次にたどり着いたのは、『信じ合える』なんて言葉が存在しない、『抜け駆け・裏切り』だらけの鬼のいる地獄。
 その次は『信じ合える心』を持つ人しか来られないという天使のいる天国。そこにも追っ手がやってきて・・・・。 
 行き着いたところは大きな泉のある大きな庭。そこには、鬼でもなく天使でもない人たちがいた。
 その中にいた一人の女性が拓也に向かって声を掛けた。「拓也!拓也じゃないの・・・・。」そう言ったのは・・・・「もっ、もしかして・・・・、母ちゃん?」そう、何年か前に亡くなった拓也の母だった。
 ここで拓也たちは天上の世界に住む人たちから、地上にいる自分たちの家族を見させてもらう。
 今まで嫌って、不信感を持っていた家族が悲しんでいることを知り、拓也たちは今までの自分たちの生き方を反省する。
 もう一度だけでいいから地上に帰れるようにしてほしいと、母に頼む。
 そこに神様が登場し、心を入れ替えた子どもたちに感動し、一日だけ、地上へ返す約束をする。
 そして、地上への「通行証」と、姿を元に戻せる「天使の水」を拓也たちに与える。
 裁判所まで来た子どもたちは、悪人と出会い、通行証と、天使の水を奪われてしまう。
 しかし、使い方が分からなくて戻ってきた悪人たちを、直人の知恵と、みんなの信頼・協力で倒し、地上へと向かう。
 家族と再会した子どもたちは、生前のことを謝り、神様との約束を果たすために天上の世界へと帰ろうとする。
 だが、親たちは帰ることに納得せず、子どもたちを強引に引き留める。
 そんなところへ神様が登場し、「天上の世界への受付が終わっていないから、この子どもたちは死んではいない。」ということで、子どもたちは無事、地上へ戻してもらえた。

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